大切な家族の健康を守るために

下肢静脈瘤診察のお知らせ


下肢静脈瘤とは?



 下肢の静脈には"深部静脈"と"表在静脈"(小伏在静脈と大伏在静脈)、深部と表在の静脈をつなぐ交通枝があります。
 下肢静脈には多くの逆流を防止する弁がありますが、特に静脈瘤の原因となりやすい表在静脈の弁の調子が悪くなると、血液のうっ滞や逆流が起こり、次第に静脈は拡張・蛇行してこぶ状(静脈瘤)になります。(上図)

静脈瘤の症状は?



 軽度では、だるさ・痛み・むくみなどの症状が出てきます。
また、症状が無くても美容を気になさる方もいらっしゃいます。
さらに、症状が強くなると、色素沈着(皮膚が茶色になる)、皮膚硬結(皮膚が硬くなる)など皮膚に症状が現れます。
 さらに放置して症状が悪化すると、皮膚潰瘍(皮膚がえぐれてしまう)を形成してきます。(上図)

静脈瘤の診断は?



 足の診察を行った後、超音波(エコー)検査で静脈の異常を調べます。
重症などの場合、造影剤を用いた静脈造影や、CT検査、MRI検査などの画像検査を追加することもあります。

静脈瘤の治療は?


 無症状であったり、症状が軽い時は長時間立ったり座ったりすることを控えたり、少し足を上げて休んだりしますが、それが難しい場合は「弾性ストッキング」を履いて過ごしていただくこともあります。
 症状が中程度以上、もしくは皮膚症状があり伏在静脈の逆流が原因の場合は、血管内焼灼術(レーザー治療)、もしくは伏在静脈を抜去する手術(ストリッピング術)をお勧めします。
 レーザー治療は局所麻酔で行うことがほとんどで、手術直後から歩行が可能です。
入院期間は1泊2日が一般的で、施設によっては日帰り手術も可能な場合もあります。

静脈の怒張が著明な場合は、さらに小さな傷で静脈瘤を切除する手術(Stab Avulsion法)も追加して行います。
場合によっては、交通枝(不全交通枝)を切離する手術(内視鏡下筋膜下交通枝切離術)を追加したりします。
逆流する静脈を縛ってしまう手術(高位結紮術)や、薬剤で怒張する小さい静脈を固まらせる治療(硬化療法)も行うことがあります。

治療法の選択にあたっては、患者さんの症状や状態、さらにはご本人の希望も考慮して決めますが、組み合わせて行うこともあります。

異常を感じたら、まずは検査をしましょう!!


検査内容


検査方法 / 基本的に下肢血管超音波検査(足の付け根から足先まで)

所用時間 / 約20分程度※静脈瘤の程度によって、追加検査が必要です

治療方法 /

※具体的な治療方法については、診察と検査の結果にて個人差があります
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・圧迫療法 : (弾性ストッキング着用など)
・硬化療法 : (静脈瘤内への注射など)
・手術療法 : (高位結紮術、静脈抜去術など)
・血管内治療 : (カテーテールによる底侵襲治療)など
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※手術や血管内治療が必要な場合、
出雲徳洲会病院(1泊2日)で、児玉にて施行しています。

ご予約は電話にてお受けしております。
予約なしでも大丈夫ですが、都合により不在時もあります。
「下肢静脈瘤診察希望」とお伝えください。

「下肢静脈瘤」の診察は下記の時間にお越しください

●水曜日・・・午後  14:30〜18:00
●土曜日・・・午前   9:00〜12:00